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お知らせ

■2025年5月4日「芹沢光治良を偲ぶ会 ご参加へのお礼」ご紹介

沼津芹沢光治良文学愛好会様より
『2025年5月4日『芹沢光治良を偲ぶ会』 ご参加へのお礼』が届いています。

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2025 年《芹沢光治良を偲ぶ会》
2025 年 5 月 6 日

去る5月4日(日)、芹沢光治良先生の生誕日に因み、沼津で《芹沢光治良を偲ぶ会》 を催しました。
当日は約 40 名の方にご来場いただきました。ご参加の皆様にお礼を申し上げます。
ことしは、光治良先生がフランスに留学されてちょうど 100 年にあたるので、《偲会》のテーマを
「文化との出会い」にしました。

プログラム第一部は、日本大学三島高等学校・中学校の竹中朝崇(たけなか ともたか) 校長先生に、高校生・中学生を対象とする「グローバル教育」の“推進課題”と(こんご 100 年の未来を見据えた)“ヴィジョン”についてご講演いただきました。
国境と文化を超える「グローバル・コミュニケーション力」、「グローバルな見方、聴き 方、考え方」を身につける教育をとおして、広い視野で異文化を理解すること、多文化の 中で互いに支えあい共生できる資質を育てることに取り組んでおられる様子を伺い、100 年前の光治良先生が経験された「知」の修得とは別の、グローバル・リーダーシップの可 能性と課題を考えさせられました。

プログラム第二部は、生前、光治良先生が愛聴したと思われる音楽を聴きながら、フラ ンス文化への造詣を深め様々な芸術と交流した先生の「文学」を想像しました。
光治良先生は、駿東郡楊原村我入道(現・沼津市)に生まれ、一高(現・東大)入学ま で故郷の沼津で過ごしました。この間、当時の沼津中学(現・沼津東高)で出会った図画 の教師前田千寸(ゆきちか)先生の感化を受け、フランスの芸術文化に憧れをもつように なったと思われます。
そして百年前の 1925 年、農商務省の官吏の職を辞し、パリに留学、社会統計学と貨幣 論を研究しましたが、あらためて欧州文化―文学、演劇、美術、美学(哲学)に触れ、東 西文化の違いについてもふかく考えたようです。『離愁』、『孤絶』、『巴里に死す』、『サム ライの末裔』、『愛と知と悲しみと』など、多くの作品から、ご自身を育んだ「日本文化」 とは異なる文化を、謙虚に吸収しようとしたことが分かります。
先生が欧州で異文化と出会ってから百年、いま世界では、一部の超大国が他国の歴史や 文化を尊重することもなく自国の利益を拙速に追求しているように見えます。
では、様々な文化を拠り所としている私たちは、いまから百年の未来へ向かって互いの 文化をどのように認め共生し、価値観や善や美の認識を相互に共有できるのか。
光治良先生が経験した異文化との交流、多様な文化の理解について考えてみました。
以 上
          沼津芹沢光治良文学愛好会(不破)

●「お礼PDFファイル」
    ≪偲ぶ会参加御礼≫

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